
こんにちは、せせらぎ房す。リモートワークでYoutubeを鑑賞するのが趣味です・・・・ところで
今回はTRIZの発明原理「汎用性」です。ITサービスに適応した場合に、サービスの中に専門的な機能を一般でも使えるように広げることで、新しいニーズへの対応が進みます。
この記事のポイント
- TRIZの「汎用性」原理を活用し、ITサービスをより多機能かつ効率的にする。
- AIアシスタント、ユニバーサルプラットフォーム、統合開発環境などの具体的な事例を紹介。
- IT分野における「汎用性」のメリットと可能性を探る。
TRIZの「汎用性」原理とは?

のシステムや物体が複数の機能を担うことで、他のシステムの必要性を排除する考え方です。この原理をITサービスに適用すると、一つのプラットフォームやアプリケーションが多機能化し、ユーザーの利便性が向上します。
マルチタスク対応のAIアシスタント

「汎用性」の原理を活かした代表的なITサービスの一つが、マルチタスク対応のAIアシスタントです。
現在、多くのユーザーがSiriやGoogle Assistant、AlexaなどのAIアシスタントを利用しています。しかし、それぞれのアシスタントは特定の機能に特化しており、完全な統合には至っていません。「汎用性」の考え方を取り入れると、次のような機能を統合したAIアシスタントが考えられます。
- 音楽の再生
- メールの送受信管理
- スケジュールの調整
- ニュースや天気の読み上げ
- 通話の管理
- スマート家電の操作
このような統合型AIアシスタントが実現すれば、複数のアプリやデバイスを使い分ける必要がなくなり、よりスムーズなユーザー体験を提供できます。
ユニバーサルプラットフォームの活用

ITの進化により、さまざまなデバイスが登場し、それぞれに最適化されたアプリやサービスが求められています。しかし、「汎用性」の原理を応用すると、一つのプラットフォームで異なるデバイスに対応できるようになります。
例えば、GoogleのChrome OSは、PC、タブレット、スマートフォンなど異なるデバイスで共通の操作性を提供することで、ユーザーに一貫した体験を提供しています。同様に、MicrosoftのOneDriveやGoogle Driveのようなクラウドストレージも、異なるデバイス間でシームレスにデータを共有することが可能です。
このようなユニバーサルプラットフォームの導入により、
- ユーザーはデバイスを問わず同じ作業環境を維持できる。
- 開発者は複数のOSやデバイス用に個別対応する必要がなくなる。
- サービスの一元管理が容易になり、効率的な運用が可能になる。

専門的なプラトフォームの利用を他の業種に広げることで、新しいニーズに対応できないでしょうか。設計プラットフォームの計算アルゴリズムを、医療やバイオの技術に適応できたりはしないでしょうか。
統合開発環境 (IDE) の進化

ソフトウェア開発においても「汎用性」の原理は重要です。統合開発環境(IDE)は、プログラミングに必要なツールを一つにまとめ、開発効率を大幅に向上させる役割を担っています。
例えば、Visual StudioやJetBrainsのIDE(IntelliJ IDEA、PyCharmなど)は、
- コードエディタ
- デバッガ
- バージョン管理システムとの統合
- 自動補完やエラーチェック
といった機能を一元化し、開発者が複数のツールを使い分ける手間を削減しています。特にクラウドベースの開発環境が進化する中で、オンラインIDE(例: GitHub Codespaces, AWS Cloud9)も登場し、どこからでも開発作業が可能になっています。
まとめ
TRIZの「汎用性」原理をITサービスに適用することで、ユーザーの利便性が向上し、システムの効率化が図れます。
- AIアシスタントの多機能化により、一つのシステムで複数の業務をサポートできる。
- ユニバーサルプラットフォームを活用することで、異なるデバイス間の連携がスムーズになる。
- 統合開発環境(IDE)の進化により、ソフトウェア開発の効率が向上する。
このように、IT分野での「汎用性」の活用は、今後ますます重要になっていくでしょう。この原理を意識した新しいサービスやツールの開発を進めることが可能です。

「汎用性」を適用してITサービスの発明を考える場合に、一般化する場合の使いやすさUIやサポートの方法が考えられるでしょう。専門的な機能を汎用化することで、新しい業種への利用も考えられるかもしれません。