
こんにちは、せせらぎ房です。二郎系のラーメン店でカスタマイズした注文をうまいこと言えますか?・・・・・ところで、
今回はSCAMPERにおけるModify(修正する)を詳しく掘り下げてみます。
この記事のポイント
- SCAMPER法の「Modify(修正する)」とは何か解説
- 「Modify(修正する)」を成功させる10の視点を紹介
- 具体的な事例を交えて、効果的な修正アイデアのヒントを提示
SCAMPER法の「Modify(修正する)」とは?


「新しいアイデアを生み出したい」「製品やサービスを革新したい」と考えているとき、行き詰まってしまうことはありませんか?
そんなときに役立つのが、アイデア発想法の一つであるSCAMPER法です。
SCAMPER法は、7つの視点(Substitute, Combine, Adapt, Modify, Put to another use, Eliminate, Reverse)からアイデアを発想するフレームワークです。
SCAMPER法の「Modify(修正する)」とは?

「Modify(修正する)」は、製品やサービスの一部を変更または改良することで、新たな付加価値を生み出す方法です。
「Modify(修正する)」の特徴は、ゼロから新しいものを作るのではなく、小さな調整や一部修正によって大きなインパクトを生み出すことにあります。これにより、コストやリソースを抑えながら効果的に改善を進められます。
例えば、スマートフォンのバッテリー容量を増やすことで使用時間を延ばしたり、製品の色や形状を変えることで購買意欲を高めたりすることが可能です。
「Modify(修正する)」の10の視点

「適応させる」ことで発想を広げるための10の視点を紹介します。これを活用することで、アイデアの幅が大きく広がります。
1.サイズを修正する
例
・小型化・軽量化
・大型化・高性能化
・コンパクト設計
効果
・携帯性や取り回しの向上
・大容量化・高性能化
ノートパソコンを薄型化 → 携帯性の向上
2.形状を修正する
例
・丸型 → 角型
・直線 → 曲線
・平面 → 立体
効果
・デザイン性の向上
・持ちやすさや操作性アップ
スマートウォッチを丸型デザインに → 視認性の向上。装着のフィット感
3.素材を修正する
例
・金属 → 炭素繊維
・プラスチック → バイオ素材
・ガラス → 耐衝撃ガラス
効果
・耐久性の向上
・軽量化
・環境負荷の低減
傘の骨組みをカーボン素材に変更 → 軽量化
文房具を再生プラスチックで製造 → 環境に優しく
4.色を修正する
例
・モノトーン → カラフル
・落ち着いた色 → 明るい色
・透明 → 不透明
効果
・購買意欲の向上
・新たなターゲット層の獲得
お茶飲料パッケージのデザインをビビッドカラーに変更 → 新しい購買層の関心を引く
5.機能を修正する
例
・新機能の追加
・不要な機能の削除
・操作性の改善
効果
・付加価値の向上
・ユーザー満足度アップ
掃除機にゴミの自動吸引装置を追加 → 手間が減り、利便性アップ
6.性能を修正する
例
・バッテリー容量の増加
・耐水性・耐熱性アップ
・耐久性アップ
効果
・高機能化
・使用範囲の拡大
バックパックの耐水性を向上 → 雨の日でも中身が濡れにくい
7.価格を修正する
例
・低価格モデルの導入
・プレミアムモデルの追加
・サブスクリプションモデルの導入
効果
・新たな市場開拓
・継続的な収益モデルの確立
書籍に特別な電子版を追加し低価格で提供 → ユーザー層拡大
8.ターゲットを修正する
例
・一般消費者 → 法人向け
・若年層 → シニア層
・高所得者 → 中所得者
効果
・新たな市場開拓
・販売機会の増加
家庭用ロボット掃除機をホテル向けに展開 → BtoB市場への参入
9.使い方を修正する
例
・音声操作対応
・リモート操作対応
・簡易モード追加
効果
・ユーザー体験の向上
・顧客満足度アップ
テレビに音声操作機能を追加 → リモコン不要で快適に操作
10.ブランドイメージを修正する
例
・高級ブランド化
・カジュアルブランド化
・ユーザー層に合わせたイメージ転換
効果
・ブランド力の向上
・顧客ロイヤルティの向上
コーヒーチェーンを高級カフェ路線に変更 → 客単価アップ
具体的な事例

製品・サービスの具体的な例を示します。Modify(修正する)は、主な機能はそのままに、その形状・伝え方・利用方法などをバージョンアップすることだと考えられます。いろいろなアイデアがありますが、発想の起点としながら、新しいアイデアを考えてみてください。
Modify(修正する)を適用 | 適用した製品・サービスの価値 |
イヤホン → 防水機能を修正 | スポーツやアウトドア利用に対応し、ユーザーの利便性向上 |
カバン → 素材を軽量に修正 | 長時間の使用でも疲れにくくなり、携帯性アップ |
電気ケトル → 保温機能を修正 | 湯沸かし後の温度保持が可能となり、利便性向上 |
文房具(シャープペン) → 低重心デザインに変更 | 安定感が増し、書きやすさが向上 |
使い捨てカイロ → 再利用可能な仕様に修正 | コスト削減と環境負荷軽減に貢献 |
目覚まし時計 → アラーム音を自然音に修正 | 心地よい目覚めを提供し、ストレス軽減 |
フィットネスクラブ → 24時間に営業時間を修正 | ライフスタイルに合わせた柔軟な利用が可能に |
映画館 → リクライニングシートを導入して座り心地を修正 | 快適な鑑賞体験を提供し、リピーターを増加 |
小売店 → レジを一部セルフ対応のレジに修正 | 待ち時間短縮と運営コスト削減 |
まとめ
「Modify(修正する)」の考え方で、あるものを別の領域に適応することで、新たな付加価値を生み出すことができます。
これらのアイデアをもとに、製品やサービスの可能性を探ってみましょう!