
こんにちは、せせらぎ房です。立食パーティーでは、いつもポツンとひとりになってしまうのですが、どうしたら強コミュニケーションの陽キャになれますかね・・・・ところで、
今回はTRIZの発明原理「釣り合い」です。ITサービスに適応した場合に、サービスのスケールを適正に合わせながら、継続性を担保する考え方になります。
この記事のポイント
- TRIZの発明原理「釣り合い」をITサービスに適用し、新たなアイデアを探る
- 負荷の分散、データバランス、システムの最適化を実現する方法を紹介
- クラウドスケーリング、データバランシング、マイクロサービスの活用例を解説
TRIZの発明原理「釣り合い」とは?

TRIZ(発明的問題解決理論)の「釣り合い」の原理は、物理的な重量や負荷を調整し、システムの安定性を確保する考え方です。この考え方をITサービスに適用すると、「システム負荷の分散」や「データ処理の最適化」に応用できます。例えば、過剰な負荷がかかるシステムでは、適切なバランスを取ることで効率性を向上させることができます。
クラウドスケーリングによる負荷分散

クラウド環境では、サーバーの負荷が急激に増減することがあります。この問題に対し、「釣り合い」の原理を適用すると、自動スケーリング機能を活用することで適切なリソース配分が可能になります
具体例
- AWS Auto Scaling:ユーザーのアクセス数に応じて自動的にインスタンスを増減させる。
- Google Kubernetes Engine(GKE):負荷に応じてコンテナ数を調整し、システムの安定稼働を実現。
このように、データを適切にバランスさせることで、処理速度を向上させ、ユーザー体験を向上させることができます。
マイクロサービスの活用によるシステム最適化

大規模なモノリシックアプリケーションは、拡張性や保守性の課題を抱えやすくなります。「釣り合い」の原理を適用し、マイクロサービスアーキテクチャを導入することで、システム全体の負荷を分散できます。
具体例
- Netflix:マイクロサービスを活用し、サービスごとにスケール可能なシステムを構築。
- Uber:配車システムを細かいサービスに分割し、負荷の集中を防ぐ。
マイクロサービスを導入することで、柔軟なスケーリングが可能となり、システムの安定性と拡張性が向上します。

「釣り合い」を適用してITサービスの発明を考える場合に、スケーリングのためのバランスを取るために、分解したサービスの優先順位を動的に決めることでサービスの継続性を高めたり、、機械学習などを活用してリソースとコストのバランスをとるなどが考えられると思います。
まとめ
TRIZの発明原理「釣り合い」をITサービスに適用することで、システムの負荷を分散し、最適化と効率化を実現できます。
- クラウドスケーリング:自動的なリソース管理でパフォーマンスとコストを最適化
- データバランシング:データの適切な分散で処理速度を向上
- マイクロサービス:システムの拡張性を高め、負荷を軽減
これらの手法を活用することで、より安定したITサービスの提供が可能になります。